障害者雇用を知る

【例文付き】障害者雇用での志望動機の書き方を解説!キーワードは「具体化」と「マッチング」!

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障害者雇用で就職を希望しているんだけど、志望動機がど~~しても思いつかない!どうやったら良い志望動機を書けるの??

書類添削をすると、毎回と言っていいほど聞かれるのが志望動機の書き方です。正解がない分、悩むポイントですね。

志望動機ってただでさえ書くのが大変なのに、障害者雇用の場合だと、なおさらどのように書けば良いか悩まれる人は後を絶ちません。

ありきたりに書いてもこじつけくさくなりがちですよね、気持ちはわかります!

そこで、今回は就労支援者である筆者が、障害者雇用における志望動機の書き方をポイントごとに紹介していきます。これを見れば、どんな企業であっても志望動機を作成しやすくなります。最後までご覧ください!

この記事を見れば知ることができること

  • 障害者雇用における志望動機の位置づけ
  • わかりやすく具体的な志望動機の書き方
  • 採用時に好印象となる志望動機

それでは一つずつ見ていきましょう。

障害者雇用での志望動機の位置づけ

まず重要な点は障害者雇用における志望動機の位置づけを把握しておくことです。

位置づけを把握しないままに書いても、ピントがずれていたり、こじつけっぽい志望動機になりがちです。

良くもなく悪くもなく…という手ごたえのない志望動機に落とし込んでも、納得感を得づらくなります。

それを避ける意味でも、志望動機を出す相手(企業側)の思惑を把握しましょう!

なお、履歴書・職務経歴書の書き方全体の開設は以下の記事にて行っております。

ぜひご覧ください。

障害者雇用での履歴書・職務経歴書の書き方を徹底解説!【選考突破率を上げる方法伝授】

志望動機は「安心感」を求められる

ずばり、障害者雇用における志望動機には安心感が求められます。

志望動機に安心感ってどういうこと?

障害者雇用の場合、長く働けるかどうかが特に求められるので、人事側も採用しても大丈夫という安心感が欲しいんです。

障害者雇用自体は、戦力になってもらえるかはもちろんのこと、それ以上に長く働いてもらえそうかが求められます。

企業は法定雇用率を満たすことが求められるため、一般雇用以上に、短期で離職してほしくないと感じています。

そのため、「自分は長く働ける人材ですよ」と相手に安心感を与えられるかどうかが最重要ポイントです。もっと言えば、長く働けると思わせる安心感を与えれば与えるほど、採用に近づくといえます。

それでは、次のセクションからは、どうすれば安心感を与えられるか解説していきます。

志望動機は「具体化」と「マッチング」がポイント

障害者雇用において志望動機で安心感を与えるには、「具体化」と「マッチング」がキーポイントになります。

それぞれについては、以下の通りです。

具体化:応募するに至った経緯を経験や実績を交えて書く

マッチング:障害特性と仕事内容がマッチングしている要因を書く

具体化とマッチング化ができている志望動機だと、「長く働き続けられそう」「仕事に誠実に取り組んでくれそう」という安心感を与えられます。

といっても、イメージが付きづらいと思います。実際に以下の例文をアレンジする形で、実際に志望動機を作ってみたいと思います。

<サンプル例文>

御社での事務職を志望しております。私は昔からパソコンで作業をするのを好んでおり、事務職で自分の力を活かせると考えております。

障害を持っていますが、配慮をいただければ、能力を活かせると思います。

上記の例文は「具体化」も「マッチング」のどちらも欠けています。正直言って、書類選考で落とされやすい志望動機と言えます。

え?当たり障りなさそうで、悪くないんじゃない?

当たり障りなさすぎるから、書類選考をパスする決め手にかけてしまうんです。その人らしさを出していくのが大事です。

ポイント① 志望動機を具体化する

それでは、実際に志望動機を具体化してみましょう。

具体化は、応募するに至った経緯を経験や実績を交えて書くのがポイントでしたね。

サンプル例文は経験がほとんどちりばめられておらず、パソコンが好きだという想いしか書いていませんでした。

好きだという想いって、誰でも書こうと思えばかけてしまうので、説得力を持たせられないんです。「パソコンで作業するのが好き」と言っても、それが家でのことなのか、仕事上でのことなのかでも大きく異なります。

企業が知りたいのは、仕事に耐えうるだけの「好き」といえるかどうか、そう言える根拠は何かを知りたいんです。

仕事に取り組める根拠づけのために、経験や実績を書くってこと?

その通り!説得力を持たせるためにも、経験や実績は必要不可欠です!

それでは実際に、アレンジしてみましょう。

(修正前)

御社での事務職を志望しております。私は昔からパソコンで作業をするのを好んでおり、事務職で自分の力を活かせると考えております。

障害を持っていますが、配慮をいただければ、能力を活かせると思います。

(修正後)

御社での事務職を志望しております。私は昔からパソコンで作業をするのを好んでおり、実際に就労移行支援事業所で2年間訓練を積んできました。集中力が欠けてしまうこともありましたが、合間に休憩をはさむことで、長時間のデータ入力を行えるようになりました。

障害を持っていますが、配慮をいただければ、能力を活かせると思います。

赤字部分が追加した点です。訓練経験の記述をはさむことで、実際に仕事で事務職ができるという説得力をもたせられるようになったと思います。

書き方のポイントは以下の通りです。

<志望動機を具体化するときのコツ>

  • 期間や実績は数値を交えて書く(〇年間、売り上げ〇%向上など)
  • 苦労したけれど乗り越えた経験を織り交ぜる

数値はごまかせませんので、勤務や訓練した期間が長ければ長い分、アピールになります。

また、順風満帆なエピソードよりも、苦労を乗り越えた経験の方が共感やリアル感をもたせやすいので、プラスイメージにつながりやすいです。

障害者雇用の場合、特に苦労を克服した経験は長く働ける安心感を与えやすいので、参考にしてみてください。

何もアピールできる経験がないという場合は、就労移行やハローワークの職業訓練などで、一定期間作業に取り組める実績を作り上げることをオススメします。

ポイント② 障害特性と仕事内容をマッチングさせる

それでは次に、志望動機に「マッチング」の要素を加えていきましょう。

マッチングは、障害特性と仕事内容がマッチングしている要因を書くのがポイントでした。

なんでマッチングの要素が必要なの?すでに完成してるように見えるけど…

具体化の要素のみだと、その会社で長く働けるかどうかの不安が払しょくされないからです。

具体化のプロセスを踏むことで、職種への応募理由には説得力を持たすことができました。

しかし、それだけでは、「なぜ数ある事務職の中でも弊社なのか?」「実際に弊社での仕事で耐えうることはできるのか?」という企業側の不安要素は残ったままです。

そこで、障害があることを逆手に取りましょう。障害特性と仕事内容・社風がマッチングしていることを記述し、企業で戦力になりうる存在であることをアピールすることにつなげていきます。

先ほど修正したサンプルをさらにアレンジしていきます。

(修正前)

御社での事務職を志望しております。私は昔からパソコンで作業をするのを好んでおり、実際に就労移行支援事業所で2年間訓練を積んできました。集中力が欠けてしまうこともありましたが、合間に休憩をはさむことで、長時間のデータ入力を行えるようになりました。

障害を持っていますが、配慮をいただければ、能力を活かせると思います。

(修正後)

御社での事務職を志望しております。私は昔からパソコンで作業をするのを好んでおり、実際に就労移行支援事業所で2年間訓練を積んできました。集中力が欠けてしまうこともありましたが、合間に休憩をはさむことで、長時間のデータ入力を行えるようになりました。

その折、御社の障害者採用のHPで、適宜の休憩時間の配慮があることを拝見しました。御社であれば、集中力が途切れがちな特性をカバーしながら働けると考え、志望するに至りました。

訓練で培った能力を、御社の業務に活かしてまいりたいと思います。

企業の採用HP、見学などを通して得た情報を踏まえ、「応募企業であれば、自分の障害特性をカバーしてパフォーマンスを発揮できる」というアプローチから記述していきます。

そのため、当然ながらマッチングの要素を織り交ぜるためには、企業分析と自己分析が必要不可欠です。

しかし、ここまで書いていけば企業側へのプラスアピールになるだけでなく、仕事上のミスマッチングを防ぎやすくなります。

健常者の中でも十分に仕事ができそうというイメージになったね。

企業側にもしっかり安心感を与えられる志望動機になったと思います!

以上のように、障害者雇用の志望動機には具体化とマッチングが超重要です。面倒かもしれませんが、一度作り上げさえすれば、要領がつかめると思います。

最後にもう一度、ポイントを整理していきます。

<具体化>

該当職種に応募しようと思った経緯と取り組んできた実績を書く(数値的なアピールや苦労を乗り越えた経験があれば尚良し!)

<マッチング>

なぜその企業に応募しようと思ったかを、「応募企業であれば、自分の障害特性をカバーしてパフォーマンスを発揮できる」という観点から書いていく

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出来上がった志望動機を添削してもらおう!

最後に重要なポイントとして、出来上がった志望動機は誰かに添削してもらうようにしましょう!

履歴書作成あるあるですが、「自分では力作!」と思っても、第三者視点で見ると、微妙な出来栄えだったり、どこかピントがずれていたりします。

そのため、自分以外の誰かの目を通すことで精度を上げていく必要があります。

家族や友人でも構いませんが、できれば専門機関の方の目を通してもらいましょう。個人的には、障害者雇用専門の転職エージェントにチェックしてもらうことを推奨します。

転職エージェントは求人を紹介する立場であるため、企業目線で志望動機をチェックしてもらうことが可能です。求人紹介と書類添削が一貫しているため、的外れな志望動機になりにくくなります。

転職エージェントは色々ありますが、特別こだわりが無ければランスタッドがオススメです。

ランスタッドでは、安心できるまで何度でもサポート対応してくれる点が特徴です。また、もし求人を紹介できない場合でも、理由を明確に伝えてくれる点で、他社よりも透明性が高い点もポイントです。

なお、精神障害の方は一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)にお住みの方のみサービス対応となります。ご注意ください!

良い点だけでなく、難しい点も正直に伝えてくれる支援機関は、支援者目線で言っても信頼できます!

ランスタッドへのリンクはこちらから↓

まとめ

  • 障害者雇用における志望動機は長く働けることの安心感を与えるのが目的
  • 志望動機を具体化することで、仕事に取り組めることの説得力をもたせる
  • 志望動機のマッチング化をはかることで、長く働き続けられることのアピールができる

いかがでしたでしょうか?

志望動機は組み立てのメカニズムがあるので、順序だててやれば誰でも作ることはできます。

それでも作れないという場合は、前段階の準備が不足している恐れがあります。あせらずに、実績づくりや企業分析を進めていってくださいね。

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