退職代行で仕事を辞めたいと考えているんだけど、クズとか無責任だってSNSで書かれてるよね…やっぱり使うのって良くないことなのかな?
退職代行を使ってもクズではないですよ!クズだと言う人たちは、自分たちの基準に沿って意見を言っているに過ぎません。
退職代行利用者は近年急増しています。PRTIMESが約500人に対して行ったアンケートによると労働者の約3割は自分もしくは他人が使ったことがあると回答をしています。認知度で言えば労働者の6割以上にサービスを認知されています。
その分、退職代行サービスを使う人を「クズ」、「無責任」と厳しい目を向ける人も増えてきているのが実情です。今回は退職代行を使う人がなぜクズと言われているのか、クズではないと感じる理由を、離職支援をしたことのある筆者が解説していきます。
この記事を見れば知ることができること
- 退職代行がなぜクズと言われているかの理由
- 退職代行を使ってもクズではない理由
- 退職代行を使う上での心がまえとオススメ事業所
それでは一つずつ見ていきましょう。
目次
退職代行がクズだと言われる理由

さっそく退職代行がなぜクズだと言われているかについて理由を紹介していきます。
退職代行を使うことを検討している人には耳が痛いかもしれませんが、まずは理由から確認していきましょう。
社員に迷惑をかけているから
でも休職は復職を前提にしているしやはり仕事を辞めた方が早い 退職代行使えば二度と職場に行かなくてもいいかと思うと魅力的だ…本当に迷惑ではあるし、知らないところでボロクソ言われるだろうけど辞められるならそんなのどうでもいい
— 人生つら太郎 (@oooo_tri) November 16, 2021
1つ目の退職代行を使ってクズだと言われる理由は、社員に迷惑をかけるからというものでした。
確かに、退職代行を使うことは周りは事前に予想できるものではありませんし、大半の社員にとっては寝耳に水ですね。いきなりいなくなった社員の穴埋めを頼まれた場合、迷惑に感じる人も一定数いることが予想されます。
関係ない社員に迷惑をかけることに対して躊躇してしまう人も少なくないでしょう。
退職代行を使う使わないを問わず、後ろ指をさされるという想いから退職に踏み切れないパターンは一番見られるケースです。
周りに迷惑をかけたくないけど辞めたいというジレンマは誰しも感じたことはあるのではないでしょうか。
退職という大事な選択を他人任せにしている
妻の会社でも、その取引先の会社でも、いきなりバックレるという人がちょこちょこいるみたい。
— HIRO (@sunsunyuhi) April 13, 2021
だからこそ、退職代行とかいうビジネスが成り立つのかな?
自分で自分のケツも拭けないような人間は大嫌いだし、付き合う気はない
無責任に逃げることが出来ても、結局そういう人生の繰り返しだと思う
次の退職代行を使ってクズだと言われる理由は、退職という大事な選択を人任せにしているからというものです。
無責任や逃げという言葉とも言い換えられることが多いです。
こうした意見の方からすると、退職代行を経ての退職は「バックレた」という扱いになることがほとんどのようです。バックレの定義は人によるものなので割愛しますが、無責任という想いが根底にある限り、双方が分かり合うということは難しいように思います。
また、退職代行での退職に成功しても、同じことが繰り返されるのでは?という疑問を感じる人も多いようです。
だれしもクズと言われたいとは思われないもの。退職代行を使う人は、同じことの繰り返しにならないように、どのように対策を立てるかは考えておきたいところです。
退職代行を使ってもクズではない理由

やっぱり退職代行を使っての退職は辛辣だよね…やっぱり使うのはクズなのかな…
それでも退職代行を使うこと自体はクズではないですよ!
退職代行を使ってもクズではないと言い切れる理由を紹介していきます。
誰にも迷惑をかけずに退職すること自体が不可能
退職代行を使う人は無責任という風潮はいたるところで見かけます。
— エドガワ@障害者ワークナビ管理人 (@edo_work_navi) November 9, 2021
個人的な意見としては、(場合によって)使うのもやむなしと思います。
体調崩して働けなくなるよりマシ、そもそも後ろ指をさされない辞め方は少ない…というのが理由。
自分の人生の責任は他者は取ってくれません。
1つ目の退職代行を使ってもクズではない理由が、誰にも迷惑をかけずに退職すること自体が不可能というものです。
先ほどのセクションで、クズだと言う人の一定数は「社員に迷惑をかけているから」という話をしました。とはいうものの、全く人に迷惑をかけない辞め方ってあるでしょうか?
おめでたい話であるはずの結婚・出産に伴う退職でさえも、「ぶっちゃけ迷惑だよね」と陰口をたたく人は存在します。文句が出ないとしたら、定年退職で前もって退職時期がわかっている人がせいぜいでしょうか。
つまり、業務の引継ぎなどが生じる以上、どんな理由であれ文句を言う人は出てくるということです。
裏を返せば、自分に関係のない部署の人が退職代行を使って辞めたとしても「あの人はクズだ」と目くじらを立てて怒る人はそういません。クズかどうかを左右するのは、”クズだと言う人にどれくらい関連しているか”次第になるということです。
周りの意見に左右されて、体を壊してしまうくらいなら、私は退職代行を使うのもやむなしなのではないかと感じます。
私自身、障害者の就労支援業務で、離職支援に携わる機会もあります。知る限りでは、無責任という言葉を返されたことはほとんどありません。
というのは障害者雇用の場合、健常者社員と業務分担が切り分けられているため、結果的にしわ寄せが少なく、ネガティブな意見自体が少ないからです。
社員とどれくらい業務がかぶっているかどうかで周りの意見は変わるんだね。
そういうことですね、あまり人の意見に左右される必要はないでしょう。
退職代行を使わざるを得ない環境自体が問題
手術を理由に試験を断ったら「無責任」といわれ、一日考えろと言われてこれは受ける以外は認められないな…と思い、翌日「受けます」と言ったら「もしかして予後が悪かったら受けられないだろ?」と受けなくていいと言われた。
— かずまさ@とるぜ日本一🇯🇵!!! (@sbh4602) January 10, 2019
退職代行に頼んでバックれてやろうか?
次の退職代行を使ってもクズではない理由が、退職代行を使わざるを得ない環境自体が問題という点です。
引用ツイートにもある通り、特定の事情があるにもかかわらず社内の業務・試験などを断ったら、なんでも「無責任」と返してくる会社は、残念ですが実在します。
記事を見ているみなさん自身がもしかしたら痛感しているかもしれませんね。
こうした会社の場合、辞めたいと言っても先延ばしにされたり、不当な環境に追いやられることは容易に想像できます。「本当は使いたくないけど、退職代行を使ってでも退職するしかない」という状況に追い込まれるわけです。
もちろんすべての会社がそうではないにせよ、自分の口から言い出しにくい環境にある雰囲気自体も良いものとは言えません。
「社会とはそうあるべきものだ」、「綺麗ごとだ」と反論をくらいそうですが、会社側も雇用をしている立場上、退職代行を”使わせてしまった”という自覚はもってしかるべきものだと感じます。
要は退職代行を使うことと、人格に問題があることは直結するわけではないということです。
退職代行を使うことで本当にクズにならないための心構え

次に退職代行を使う上での心構えを紹介していきます。
軽はずみに転職先を選ばない
1つ目の退職代行を使う上での心構えとして、退職代行を使ってでも辞める以上は次の転職先はしっかり吟味することです。
何を当たり前のことを…と言われそうですが、要は辞めたいがあまり、その場の勢いで転職先を見つけるなということです。
どういったことに原因があったか、自分にはどういった会社があっていないかを吟味しないと、同じ理由で退職する可能性はあります。
会社の見つけ方の問題も含めて、少なからず他の人よりも退職しやすい要因があることは自覚しておいた方が良いでしょう。
もし次の会社でも同じような悩みを抱えて、また退職代行を使うとなったら、本人自身に問題がある(≒クズ)と捉えられかねません
退職代行を使うこと自体は問題ありません。しかし、「何かあっても退職代行で辞められるから」と言って勢いで就職する人を応援したいとは思われないことは踏まえておきましょう。
また、退職代行を使う場合、理由によっては会社都合退職となる場合があります。自己都合退職と会社都合退職の退職の違いは確認しておくようにしましょう。
参考記事:自己都合退職と会社都合退職の違いは何か?失業給付や転職活動に影響大!
気持ちの選択は人任せにしない
次の退職代行を使う上での心構えとして、気持ちの選択は人任せにしないということです。重要な判断を人に決めてもらいたいと感じやすい人は要注意です。
退職代行は代行業務であるにせよ、本人の退職したいという意志に基づいて行うものです。退職代行そのものを人に勧められたにせよ、退職する決断はあなた自身のものになります。経緯はどうあれ、最後の決断は自分でしたという想いはしっかり持っていてください。
退職後も、転職先選び、入った後の仕事の報連相など、重要な選択を迫られる場面は幾度となく訪れます。
人に相談することは素晴らしいことだと思いますが、何でも決断を相手にゆだねるのはNGです。たとえば業務に関して言うと、最終決定権は上司にありますが、まずは自分でどうするべきか意見を持つ方が仕事の飲み込みも早くなります。
すべてにおいて受け身になると、人に流されてばかりで同じ失敗を繰り返しやすくなります。厳しい言い方をすると、失敗から学べていない状態を自業自得(≒クズ)とみなされるリスクもあります。
自分がどうしたいと思って退職代行を使ったかの信念をしっかり持てば、周りの評価にも流されることはありません。
オススメな退職代行業者【値段・サポート・対応速度で選ぶ】

続いて、オススメの退職代行がどこかを紹介していきます。
退職代行サービスは近年急増しており、どんな基準で選べばよいかがわからないという方は多いと思います。ずばり、退職代行は値段・サポート・対応速度の3点で選びましょう。
というのも、退職代行サービスは成果の基準が【辞められたかどうか】に尽きるためです。退職成功率が高いところであれば、後は値段やサポートなどの比較で決めていく他ありません。
以下に、リーズナブルで実績のあるオススメ事業所をピックアップしました。参考にしてみてください。
SARABA | ネルサポ | 退職代行ガーディアン | |
値段 | 25,000円 | 正社員20,000円 アルバイト10,000円 | 29,800円 |
対応時間 | 24時間365日対応可能 | 24時間対応 | 即日365日対応 |
特徴 | 業界実績最多(メディア掲載多数) 退職できない場合、全額返金保証 | 転職サポートサービスあり (転職成功で5万円キャッシュバック) | 労働組合法人運営だから安心・確実 |
いずれも特徴が異なる事業所です。
実績重視はSARABA、値段重視はネルサポ、運営母体を気にする方は退職代行ガーディアンを選ぶのが良いのではないかと思います。
退職代行の事業所は機会があれば個別で記事を書きたいと思います。
SARABA申込
ネルサポ申込

退職代行ガーディアン申込

【結論】退職代行のニーズが高い社会自体が問題
退職代行を使う人がクズなんじゃなくて、そのニーズが高い社会自体が問題だと感じます。
— エドガワ@障害者ワークナビ管理人 (@edo_work_navi) November 21, 2021
「使ったらクズ」なら、労働者の約3割(PRTIMES調べ)はクズ扱いになります。でもそんなことはないわけで。
個人よりも社会に目を向けるべきかと。https://t.co/FeLqOWwPpW
あらためてお伝えしますが、退職代行を使うこと自体がクズではありません。
使う本人側の立ち振る舞いも大事ですが、それ以上に退職代行のニーズが高い社会自体に目を向けるべきかと感じました。
私のような就労支援も含め、本来は退職代行が無くても、自由に申し出がしやすい社会の方が働きやすいことは異論内部文化と思います。
使う人だけを切り取って、「クズ」、「無責任」と言う人が増えたところで、何の解決にもなっていません。
そもそも軽い気持ちで離職に踏み切る人なんていません。クズだと思われることを覚悟で、ギリギリまで耐え抜いて相談に至る方が大半です。
退職代行を使う人は自分の身を第一に案じてほしいです。そして、使われる立場にある方は、当事者だけでなく、社風や社会全体に少しでも目を向けるきっかけになってもらえればうれしいです。
まとめ
- 退職代行を使うことは、社員に迷惑をかける、他人任せにしている理由でクズと言われがち
- 退職代行を使うこと自体は問題ではなく、使わざるを得ない環境自体が問題
- 退職代行業者は値段・サポート・対応速度の3点から選ぶ
いかがでしたでしょうか?
退職代行は近年急増したサービスということもあり、社会全体で意見が分かれています。
使おうと思う人は、多かれ少なかれ、ためらいが生じることと思います。今回の記事を参考に、悔いのない選択をしてもらえると嬉しいです。
コメント