障害者雇用で大手企業に就職したい!どうすれば就職できるの?
障害者雇用でも大手企業はとても人気ですね。大手狙いで就活している人も少なくないです。大手企業就職にはコツがありますので押さえておきましょう。
大手企業でも障害者雇用を積極的に行っています。法定雇用率の関係から、大手企業であればあるほど、障害者を数多く雇用しなくてはなりません。
そのため、障害者であっても大手企業に就職するチャンスはたくさんあると言っても過言ではありません。今回は、大手企業に障害者雇用で就職するメリットはなにか?どうすれば就職しやすくなるのか?について特集していきます。
最後までご覧ください。
この記事を見れば知ることができること
- 障害者雇用で大手企業に就職するメリット
- 障害者雇用における自己分析の重要性
- 大手企業に就職するための支援機関活用のメリット
それでは一つずつ見ていきましょう。
目次
障害者雇用で大手企業に就職するメリット

まずは障害者雇用で大手企業に就職するメリットを紹介していきます。
キャリアアップの制度が豊富
1つ目の障害者雇用で大手企業に就職するメリットは、キャリアアップの制度が豊富であると言うことです。

たとえば、食品トレーの最大手である株式会社エフピコは「基幹業務で正社員雇用」という方針を取っており、積極的に障害者を事業展開の戦力としている姿勢を取っています。
現在に至るまで「障害者雇用はパート雇用がほとんど」といった価値観がはびこっています。しかし、近年は大手企業から障害者雇用のキャリアアップに積極的に取り組んでいる実態があります。
なお、エフピコは東洋経済の「障害者の雇用」に積極的な企業ランキング100において、障害者雇用率のランキングで2位に輝いています。
「キャリアアップ制度を活かして会社で活躍していきたい!」「就業条件を上げたい!」という方は大手企業の就職がオススメでしょう。
障害者雇用に積極的な大手企業は以下の記事でも紹介しています。ぜひご覧ください、
→【2021年版】障害者雇用でおすすめな企業5選【本当のホワイト企業はここだ!支援員目線で解説】
フォローアップを受けやすい
2つ目の障害者雇用で大手企業に就職するメリットは、 フォローアップを受けやすいということです。
フォローアップっていってもイメージわかないんだけど、具体的にどういうものがあるの?
通院時の休みを特別休暇として扱ってくれたり、企業内のメンターとの面談を定期的にもうけてくれたりします。
大手企業がフォローアップを手厚くするのは、(言い方は悪いですが)障害者を囲い込みたい背景があります。
民間企業は令和3年度10月時点で社員総数の2.3%の障害者を雇い入れることが法律で定められています。大手企業は社員数が多い関係で、障害者を雇用しなければいけない人数も他社より多くなります。
毎年、多くの障害者を雇い入れる労力は、多大なものであることは想像に難くないです。そのため、大手企業はこぞって、人材流出を防ぐためのフォローアップ体制を構築しています。全員に当てはまらないにせよ、障害者にとっては働きやすい環境が整っていると言えます。
代表的な取り組みとして、ユニクロの「障がい者雇用研修」が挙げられます。店長や社員に対して、障害者雇用研修を定期的に行っており、障害理解促進に努めています。
あまり応募する障害者側には実感しにくいかもしれませんが、管理職側が障害理解が深いというのは、職場定着において大きなメリットがあります。
何か仕事内外でトラブルが起きたい際も、個人の感覚でジャッジされにくいため、相談しやすい関係性を構築しやすくなります。
実際、私自身もユニクロに定着支援で入ったことがありますが、店長の傾聴が支援者並みにできていて良い意味で驚いたことがあります。
つぶれにくいという安心感がある
3つ目の障害者雇用で大手企業に就職するメリットは、 つぶれにくいという安心感があるということです。
新型コロナウイルスの影響で、どこの企業も絶対に安心であるという保証はなくなりました。とはいうものの、大手企業の方が、仕事があり、つぶれにくいという印象を持っている人も相対的に増えたように思います。
大手企業の方が不況時にも強いと考える層が根強いことは日々の支援の中でも感じます。実際のところは、業種や職種、雇用形態によりけりなので一概には言えません。
しかし、「大手企業で働く安心感」自体は大手企業で働く以外には得られないことも事実です。実態はどうあれ、大手で働くことの安心感そのものを得たいというのも立派な志望理由だと思います。
受ける企業で何をしたいか、自分の実力をどう活かすかを整理できていれば、選択肢の一つとして取り入れても良いでしょう。
障害者雇用で大手企業に就職するためのコツ

それでは、障害者雇用で大手企業に就職するためのコツを紹介していきます。
障害特性を人一倍把握しておく
1つ目の障害者雇用で大手企業に就職するためのコツは、障害特性を人一倍把握しておくことです。
それって中小企業を受けるのでも必要なんじゃないの?当たり前のこと言っているように聞こえるけど…
大手企業の場合は特に意識して障害特性の自己理解を進めておいたほうが良いです。
大手企業がキャリアアップやフォローアップ体制が整備されているということは先ほど述べた通りです。もちろんメリットではあるのですが、レールがかっちり決まっており、画一的であるとも言えます。
もっと言えば、ケースバイケースでの対応が必要な場合、柔軟な対応をされにくいというデメリットにもなりえます。
中小企業は、現場の担当者が経営層ということも少なくないため、柔軟に対応してもらいやすいです。
しかし、大手企業は階級が細分化されており、現場の社員の一存で配慮体制が構築できない場合がほとんどです。上司に掛け合ってもらってから、数か月たってやっと環境が構築できるかどうかの返事をもらえる…といったケースもあります。
そのため、大手企業では、どのような配慮点が必要かを具体的に伝えられ、入社前にすり合わせができる人材が求められる傾向にあります。
配慮点を具体的に伝えられるということは、障害特性はもちろん、職務レベルやコミュニケーション能力の分析ができていることの証明になります。
上の図は障害者雇用の転職求人誌エージェントサーナが独自に集計した、企業が障害者に求める能力をグラフ化したものです。
障害内容、職務経験・実績、コミュニケーション能力は、他項目よりダントツで重視される項目であることがわかります。障害特性を徹底的に自己分析することは、採用においても有利にはたらきやすいです。
エージェントサーナは大手求人を中心に取り扱っている求人誌なので、データには一定の信頼性があると思います。
障害特性の整理方法は以下の記事で紹介しています。
→障害者雇用で合理的配慮を得る方法教えます【知らないと危ないです】
支援機関に登録しておく
次の障害者雇用で大手企業に就職するためのコツは、支援機関に登録しておくことです。
大手企業の障害者雇用担当であれば、障害者の就労支援機関の存在は知っている方の方が多いです。支援機関がバックアップしてくれることがわかれば、企業側の安心感にもつながりやすくなります。
全く同じ条件の障害者であれば、支援機関の有る無しで判断されないとも限りません。
本来、就職活動は障害者自身の能力で判断されるべき問題です。支援員としてはこうした傾向には正直賛同はしかねるところです。とはいえ、大手企業に就職したい当事者の立場からすれば、使える手段は使いたいところ。
地域で活用できる支援機関としては、障害者就業・生活支援センターや就労移行支援事業所などがあります。参考記事を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
→障害者就業・生活支援センターとは障害者雇用の何でも屋!働くを楽にするためのサービス内容を総まとめ!
→就労移行支援事業所とは何か?必要でないと感じるあなたほど必要なサービスです。

転職エージェントを利用する
次の障害者雇用で大手企業に就職するためのコツは、障害者雇用専門の転職エージェントに登録することです。
障害者雇用はハローワークから応募するのが主流ですが、ハローワークだとどうしても地域に根差した中小企業が多めになってきます。
採用コストをかけられるだけの大手企業は、どうしても転職エージェントの方が探しやすい仕組みになっています。転職エージェント事態の登録は無料なので、大手志望者は必ずと言っていいほど取り入れています。
私が受け持つ大手企業志望者もほぼ全員と言っていいほど、転職エージェントには登録していますね。
どこに登録しておけばわからないという方は、とりあえずdodaチャレンジとatGPに登録しておけばOKです。この二社は転職エージェントの中でも大手で、取り扱っている求人数も多いです。
以下のリンクから無料登録できます。


また、以下の記事でオススメ転職エージェントの紹介、各サイトの比較を行っています。ぜひご覧ください。
→障害者雇用でホワイト企業に就職したい方にオススメする転職エージェント3選
まとめ
- 大手企業の障害者雇用枠はキャリアアップやフォローアップ体制が充実している
- 大手企業に就職するにはとにかく自己分析が大事!
- 大手企業への就職をスムーズに進めるには支援機関や転職エージェントの活用がオススメ
いかがでしたでしょうか?
障害者雇用であっても大手企業の就職には魅力がありますよね。しかし、メリットが自分に合っているか、ちゃんとコツを押さえながら就活できているかをチェックしていないと結果が出なかったり、就職後に後悔する憂き目にあいます。
自分自身とすり合わせながら、何度か読み直してチェックしてみてくださいね。