社会資源を知る

障害者雇用が当たり前の時代で、障害者ワークナビが必要な1つの大きな事実

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はじめまして!エドガワと申します。

今回は自己紹介を兼ねて、障害者ワークナビを立ち上げた理由や伝えていきたいことを紹介していきます。

プロフィール

名前:エドガワ

性別:男性

経歴:都内の某大学を卒業後、福祉系企業に入社。数年勤務したのち、現職の社会福祉法人に障害者就業・生活支援センター職員として入職。以後、10年弱にわたり障害者の就労支援業務に従事。支援対象者は延べ数百名にわたる。障害者向けの就職講座講師や企業向けの障害者雇用対策セミナーなどを歴任。社会福祉士、精神保健福祉士。

ご連絡:お問い合わせフォームもしくはTwitterのDMよりどうぞ

今は障害者も健常者も生きにくい世の中だと痛感

私は現役の障害者就業・生活支援センター職員として勤務しています。

キャリアとしては7,8年程度であり、まだまだ半人前ですが、中堅どころの立ち位置で勤務しています。

そんな私ですが、もともと今の職場で働いていたわけではなく、民間企業から転職してきた身です。

新卒で就いた会社は福祉系なのにブラック企業!

実は前の会社も福祉系(高齢・医療関係)だったのですが、売上至上主義の典型的な株式企業でした。当時、私は本社で売上・ネットワーク管理業務に従事しており、売上未達の支店に発破をかけ続けるという仕事をしていました。

本社で勤めていたため、取締役とも距離感が近く、ピリピリした役員陣から毎日罵声が飛び交うといった環境が続いていました。

せっかく新卒で大手企業に入ったのに、なぜこんなことをしているんだろう…と毎日のように思いながら電車通勤をする日々でした。

社員は疲弊し、課長職の人間もうつ病にかかって辞めていくという惨憺たる状態でした。支店長会議でノルマ未達成の支店は、見せしめとして本社のフロア内で営業の電話をかけさせられるという現場もよく目にしたものです。

世にある企業すべてを対象とすると、まだまだ序の口レベルのきつさなのかもしれませんが、当時、社会人になって間もない私にとってはブラック企業と感じるには十分な状況でした。

きっかけは一人の障害者社員

そんな私のデスクの対面には私よりも社歴の浅い女性社員がいました。

彼女はパニック障害を持っており、障害者雇用枠で入社してきた身でした。当時、私の部署は7,8名の小規模構成で同じ女性社員がほとんどでしたが、全員もれなく忙殺されていたため、私が日常の相談をのることがありました。

「いつも乗車する電車の車掌さんが好みなんだけれど、どうしたらお近づきになれるだろう」

確か、そんな悩み相談を受けた記憶があります。

今であれば親身に相談に乗れたかもしれませんが、あの時は私自身も体と心に余裕がなく、あいまいな対応をしていたように思います。(ゴメンナサイ)

彼女は元保育士ということもあってか、事務職経験が浅く、よく上司から叱られていました。叱られるたびに仕事が取り上げられ、最終的にはほとんど仕事らしい仕事も無くなっていたように思います。それだけでなく、役員からの罵声に(彼女に対してではなくても)敏感に反応してしまった結果、体調不良が続くようになっていました。

結果から言えば、私も彼女もちょうど一年程度で同じタイミングで退職することになりました。退職前後の時期に同期から見せてもらった異動者リストに、彼女の名前が掲載されていたことから、同じ時期に退職したことを知りました。

退職した後に家でぼんやりとこんなことをかんがえるようになりました。

「今の世の中は健常者も障害者も全員生きづらい世の中だな…」

そう思ったことがきっかけとなり、本当の意味で相手に貢献できる仕事をしたいと考え、転職活動を進めることになりました。

ほどなくして、現在の就労支援センターの運営元である就職が決まりましたが、「障害者就業・生活支援センター」なんて一言も聞いたことのないほど、知識不足な状態で入職しました。

こうしてここまで勤め上げられたのは運が良いというほかありません笑

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障害者雇用の世界は情報間格差が激しすぎる

障害者雇用の世界に入ってからというもの、とにかく初めてずくしで戸惑うことばかりでした。

民間企業と社会福祉法人のギャップ

曲がりなりにも福祉系学科から福祉系企業に入社したので、ある程度は把握しているつもりだったのですが、障害者雇用の世界は、関係機関とのネットワーク構築など民間企業では見られないカルチャーが存在しており、日々新鮮さを感じました。

特に、当時(2010年代前半)は制度変換の過渡期ということもあり、日々新しい情報が飛び交っていました。ただ、前職は相手のニーズがどうあれ、自社製品の販促をし続けることが当たり前だったので、障害当事者や関係機関と建設的な情報交換を行うことは、喜びを感じられる日々でした。

そして2021年、コロナ禍真っ最中ですが、今でも障害者雇用に携わり続けることができています。障害者と共に働くことが当たり前の世の中になっていると感じる一方、このように感じることが増えてきました。

[su_note note_color=”#fffd66″]障害者雇用へのイメージがついている人とそうでない人の差が激しすぎる[/su_note]

一言でいえば、障害者雇用に関する情報格差が広がっているように感じることが多くなりました。具体的には以下の通りです。実際に相談を受けた内容を抜粋しています。

<障害当事者>

・障害があるだけで、働こうとしても門前払いされてしまうと思う(障害者雇用の存在自体知らない)

・障害者というだけで色眼鏡で見られるのではないか

・障害者雇用だと低賃金だから生活していくことは不可能だと思う

<企業>

・(雇用している発達障害者に対して)いつか性格(障害特性)は治さなきゃいけないと思う

・(創意工夫がしにくい知的障害者に対して)注意しろといってミスが減らない

・精神障害はすぐ治るものなんですか?

みなさんはどう感じるでしょうか??

それぞれの立場によって思うところは異なるでしょうが、私はどの質問もネガティブなものだとは捉えておりません。障害者雇用のメリットを知っている人と上記の質問をされる方の差は、ひとえに知っているかどうかの差でしかないと感じています。

障害者雇用の必要な情報を、最短でわかりやすく得られる時代へ変えていく

ところが、現在は障害者雇用が普及した一方で情報があふれかえり、必要な情報にどのようにアクセスすべきかが不明瞭になってきています。

しかも、障害者雇用の世界は制度に基づいたものであるため、官公庁の資料だけでは極めてわかりにくいものとなっています。かといって民間の情報サイトだと、判を押したような抽象的なフレーズ(「就職したい障害者を応援する」など)が並べられていることが多く、結果的に何がメリットとしてもたらされるかが、いまいちつかみづらいです。

本質をとらえた情報を、障害者や関わる人・組織にわかりやすく、明確に伝えたい

そんな想いから、障害者ワークナビを立ち上げるに至りました。

もっとどストレートに言えば、私自身が綺麗ごとを好まないので、言いたいことを言いたいというのもあります笑

障害者ワークナビが、みなさんにとって有益な情報サイトになることを願ってやみません。

まとめ

・企業によっては健常者も障害者も生きづらい

・障害者雇用の世界は情報間格差が激しい

・障害者ワークナビは適切な情報をわかりやすく、明確に伝えるための障害者雇用の情報サイト

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